Gitpodというサービスをなにかの記事で見つけて使ってみました。ブラウザ上でterminalを内蔵したIDEが起動し、TypeFox社が提供するdockerコンテナに接続されその上で開発ができるサービスです。
前にiPad Proでコードを書いたりできないかいくつか検討していたのですが、iPadのアプリではgit連携はできてもエディタで書ける程度であり、コードを書いて開発するとまではいえない状況でした。 業務ではJetBrains社のIDEを使うことがほとんどで、iPadでもエディターではなくIDEが使えないものかと探している中でなかなか使用感が良さそうなサービスだったので試しに導入してみました。
基本的にはPCで検証してみましたがiPad Pro 10.5inchでChromeを使えばGitpodを利用することができました。Safariは非対応でした。
iPadで起動してみた様子
はじめかた
Gitpodの開発環境は workspace
と呼ばれ、Web上で立ち上げたり停止したりは管理できる。
基本的にはhttps://docs.gitpod.io/10_Getting_Started.html参照すればだいたい書いてある
workspaceの立ち上げ方
- GitHubリポジトリのURLの先頭に
https://gitpod.io#
をつけたURLに遷移することでworkspace
を立ち上げる - Gitpodの Chrome extensionを導入してGitHubにあるGitpod起動ボタンから
workspace
を立ち上げる
workspaceを細かく設定する
起動するコンテナのイメージを変更するには .gitpod.yml
ファイルをルートディレクトリに配置する。Dockerfileを指定することもできるのでかなり柔軟な開発環境がつくれる。
自分ではblog管理にgolangとNuxt.jsを使っているのでそれ用のコンテナ設定をしてみました。 https://github.com/ta2mo/blog-maintenance/pull/15
感想
- terminalやテキスト入力のレスポンスは上々。十分な通信速度がある環境ならばローカルの開発環境とさほど変わらないのではないか。
- カッコを入力すると閉じカッコもついてくる->IDEぽい
Ctrl + space
で補完候補でる- メソッドの定義へジャンプできる
- このポストはPCのChromeで書いている
- 日本語入力や表示に問題ない。(Backspaceでの削除が若干挙動があやしい?)
yarn run dev
でブログ画面を確認しつつ書ける- iPadの場合、ソフトウェアキーボードを利用するとterminalは見えなくなる。Smart Keyboard等の外付けキーボードは必須だと思われる
- 右クリックを利用することが難しいので基本はPC向け。だが開発環境をローカルで立ち上げるのが難しいiPadでもちょっと開発できるというかんじ
- terminalの文字表示がちょっと残念。等幅でないフォントなのか文字の間があいていて全角みたいな表示で間延びしてみえる(MBP15inch)
- たくさんのミドルウェアや社内サービスと連携するとなるとそれらのdockerコンテナ設定か、外部への接続設定が必要になる
- 外部結合しない単体で完結するシステムならこれだけでも開発が可能かも
- つよい人が先に
.gitpod.yml
を設定してチームで使うとクリーンな環境でみんな幸せに...- 新規参入メンバーが開発環境を整えるみたいなタスクがなくなるのでは
- 手慣れたIDEは使わせないという選択肢がとれればという不可能な点を除けば...
- vimキーバインドさえあれば優勝(実装大変そうだけど...お願いしますmm
- iPad Pro + Smartkeyboard + Gitpod with vimキーバインドで試してみたい!!